★あなたは、自分のことがかわいいですか?


タイトルを見た瞬間、料理をつくるの?美味しそうなのかな?と

のんきに読み始めたのですけれど…


太陽のパスタ、豆のスープ/宮下 奈都
¥1,470
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オビには、人生を変える「リスト」の物語 と書いてあります。ふむ。どんな話なんだろう。

主人公・あすわ の婚約が破談になるところから始まります。なぜ、どうして?よよよと泣き暮らす。

そこへ、叔母のロッカさんが飄々とあらわれて

「で、あんたは何がしたいわけ?」とぶっきらぼうに問いかけます。このロッカさん、いい人なんだわ。

「ドリフターズ・リストを作んなさい。やりたいことを全部リストにするのっ

この一言が、この物語の肝です。

初めはヤケになってつくった「やりたいことリスト」を

書き加え、書き直していくうちに自分を見つめ直す、あすわ。

行動してみて、これは合う、合わない…と試していくうちに色々なことに気づかされていく過程が

読む人のココロを動かします。

ナゼって、なんだかわからないけど焦っている私(=読者)に気づかされるんです。

中盤を越えると、あすわは私?って思えてくる。

みんなが通る道がここに示されているから。かな。あ、私もそう思った。という感覚がある。

この本、私の味方?って思える。

そして、ロッカさんやあすわの周りの人達が指南役。

もし、

進む道がわからないとか、なんだかモヤモヤしている人にはお勧めの小説です。

ロッカさんのコトバを借りれば、特に20代の方に効果あり?!

たぶん、背中をおしてくれるだろうから。

このリスト、いいですね。書き出すことで、たぶん何かが始まるんでしょうね☆