★掃除 ってスポーツをごぞんじですか?


「頃良しっ!」で始まる、れっきとしたスポーツ

おそらく…だれも見たことがないでしょうなぁ。。

コロヨシ!!/三崎 亜記
¥1,680
Amazon.co.jp

表紙画像だとわかりませんが、ずっしりと重い本です。その厚さたるや、3センチはある。

読み切れるか?いや、三崎さんだし。そう思いつつも即購入。

三崎さんの本では、私たちの常識はひとつも通用しないので

架空の設定を確認しつつ読み進めます。本文が始める前の、掃除というスポーツの説明を見た瞬間に

これは何だ?と期待感も高まります。ん、これは楽しそう。

だって掃除ですよ?あの、キレイにする掃除じゃないんです。スポーツですよ。スポーツ。

見たことも聞いたこともない(当然)から、文字からどんなスポーツかを判断するしかない。

カバーの絵が唯一の助けですね。

内容は高校生の部活話、といえばお気楽ですが

国家も関わってくるし、政治的なことも見え隠れするし、なんともスリリング。

それに、主人公たちの成長物語とか、家族、友人、恋人のエピソード的なものも複雑に絡み合っていたり。

掃除の試合がまた厳かで、文章なのにぴーんと空気が張りつめる様子がつたわってきたりして

もう大変(笑)

掃除って、イメージとして和のスポーツかな。国技ともいえるような、いえないような。

相撲に位置が近いけれど、でも違う。まあ、このあたりは読んでください。説明しづらいし、説明してしまうと

つまらないから。

とにかく濃い。夢中になって読みました。

こんな分厚い本を4日間も持ち歩き、食い入るように読んでいたのです。

鞄のチャックが締まらずに、見え隠れするもんだから「なに、その厚い本?」とよく聞かれました。。

それくらい楽しかった。読み終わったら、ふうっ。って声がでてしまったほどです。

読みながら、これは映像でみてみたいな。と思ってしまいました。

配役、誰がいいかな~?実現したら、楽しいでしょうなぁ~。

★ダイエット本ではありませぬ。


年末ですね。忘年会です!そして、年が明けると新年会!

たのしい場は、美味しい食事もつきものです。ダイエット?私の辞書にないわ、そんな言葉。

そういいたいところですが、こんな本を目にしてしまいました。

世界一の美女になるダイエット/エリカ アンギャル
¥1,365  Amazon.co.jp

ダイエット?と思ってぱらぱらとめくってみると、ダイエット本じゃない!

食事の取り方マニュアルと言ったところです。

リンゴばかりを食べるとか、朝バナナ推奨とか、そういう内容ではないです。


著者はミス・ユニバース・ジャパン公式栄養コンサルタント。あの知花くららさん、森理代さんを指導したお方です。そう、美女になるための「食べ方」本だったのです。


すこし抜粋してみると、こんなテーマで書かれていました。
・白砂糖の魔力は、麻薬なみにあぶないわ
・油ぬきしている人、いますぐやめて!
・世界の美女はもう、白いものを食べるのをやめています
・美女のおやつはダークチョコレート,アーモンド
・おばあちゃんの知らない原料が入っているものは買わない

などなど。意外な内容もあって、目からウロコでした。

どきっとした方は、ぜひこの本を読んでみてくださいませ。


読んでいて思い出したのですが。
糖尿病の方が食事制限をするときにも、同じような注意点を聞かされるそうです。個人差はあると思いますが、概ねこんな内容。
「炭水化物を抜きなさい。白いご飯はできればカット。パンもだめ。食べるなら、白くないご飯とパン。野菜をたくさん摂りなさい。ビタミンは忘れずに。でも果物は甘いから適度に。お菓子はやめなさい」


なんだか共通点が見えてきました。


結局、いろいろなものを食べ過ぎているんですよね、きっと。
添加物とか砂糖とか、そういったもので味に深みを出して満足しているのかしら?


どの本だったか覚えていませんが、
「白い食べ物は血糖値を乱高下させるため、眠気におそわれる」と書いてありました。これ、思い当たる節があります。とくにランチの後。
思い返せば。私は砂糖たっぷりのお菓子が大好き。白いご飯もパンも好物です。なるほど、そういうことだったのか。。食生活を振り返ってしまった、読書タイムでした。


せっかく美女になるノウハウを知ったのですから、野菜はたっぷりと。そして大好きな豆腐を食べようと思います。
豆腐は白いけれど、大豆だからOKだろうか。この本で豆乳を推奨していたので、きっと大丈夫だと思うのですが。


とにかく、年末年始は飲み会を楽しみますよ!

野菜を多めに食べて、砂糖をなるべく控えてみようかなビックリマーク


*このエントリは 本好き101人の森 でも書いています。#034の小鈴です。

どうも、小鈴です。クリスマス間近ですね。そして今年もあと半月!? なんだか早いですよね。。

そんな師走な今日このごろですが、

以前から気になっていた、ブクログをつくってみることにしました。


アメブロでは読んだ本のなかから、これ!と思う本だけを取り上げているのですが


ブクログでは、「読んだ本」「読んでいる本」「読みたい本」という分類ができるのでたくさん登録できるのが魅力わりと簡単だし。


いまご覧のブログ、右上の本棚から好きな本をクリックしてください。ブクログの小鈴の本棚へ飛びます。

小鈴の性格ゆえ、のんびりとやっていきます。時々、増えているのをお楽しみくださいませ音譜

●秋の京都へ行ってきましたもみじ


やっぱり紅葉をみなきゃ、秋が来ない!
そうおもったもので、友人と京都へ~。



小鈴の本棚のぞいてみる?-入口 小鈴の本棚のぞいてみる?-こんな由縁 小鈴の本棚のぞいてみる?-境内までの長い階段 小鈴の本棚のぞいてみる?-えんむすび。

私は深夜急行バスで早朝に京都駅へ到着し、

先に京都入りしていた友人達と合流して、目的の貴船神社へ。

それはもう、縁結びのお願いですよ。ええ。


おまいりをして、恋みくじ

このおみくじがおもしろいんです。

おみくじは白い紙。項目だけが印刷された紙。

ん?と思ったら、水に浮かべると肝心のおみくじ内容が

浮かび上がるんですよ。めずらしいですね。


販売している場所のすぐ隣にちいさな水場があり、

みなさんそこに浮かべています。そうして、文字が浮き上がるのを待つのです。

「あ、みえてきた?え?なになに?」

と静かに盛り上がるわけです。


肝心の内容は…周りのお世話を受けなさい的なものでした。

むむむ。は、はい。わかりました(なんとなく素直?!)


このあとは、道々の紅葉をみながらお散歩。

この日は昼間からとっっても寒く、ぶるぶるな私でしたが

寒くないと葉っぱも色づかないですからね~。

貴船神社はけっこう北にあって、紅葉もだいぶ進んでいました。

でもまだ緑の葉があって、赤、黄の3色が目に楽しいコントラストでしたよ。


というわけで、今回は珍しく近況ブログでしたお団子

★大好きな画家さんです


映画「アメリ」をご存じですか?

だいぶ前に映画館でみました。しかも、わりと小さな映画館で。

アメリの部屋に掛かっている絵、ベッドサイドのブタのライト。

そしてちょっと暗いけど、映画にしっくりくる音楽。

ミヒャエル・ゾーヴァの仕事/ミヒャエル・ゾーヴァ
¥2,600
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そう、あの絵を描いた方がミヒャエル・ゾーヴァさんなのですね。

「アメリ」以来、気になる画家さんです。

そして、この本を見つけたときは即買いました。


画集に、ゾーヴァさんの仕事っぷりが書かれているのですが

こんな経歴をたどってきたのか~と感心。

絵も存分に楽しめて、いやほんとに現実逃避。


実は、blogに書こうとしていたのに相当遅れましたが。

横浜そごうでやっていた、ゾーヴァさんの展覧会に行ったのです。

●ミヒャエル・ゾーヴァ展 2009.9.4~2009.9.27


いやぁもう幸せでしたね。目の前にある!このうれしさ。

来ていたお客さんは皆、じーーっと見るのでなかなか進まないんです。平日の夕方なのにね。

それだけ人気があるんだろうなぁ。


そして、ゾーヴァさんが話をしている映像も2本もみることができました。

・絵について話している映像

 上塗りについて。

「いろいろぬっているうちに、元の絵がわかんなくなっちゃった。塗らなければよかった」

なんて、おちゃめなことを言ってわらっている姿。

なんか、いいな。ゆるくて。


・自分の絵について語っている映像

 絵を描きたい人にむけた、メッセージを含んでいました。

 好きに描きなさい。そう話していました。


ゾーヴァさんの、人柄がつたわってくる展覧会でした。

そして、この本も違った意味で大切な一冊になりましたとさ。


ちなみに。私はちいさなちいさな王様』が特別好きです。

ストーリーも◎ですが、王様の無邪気な絵がなんともかわいらしいから。

コーヒーに角砂糖を投げ入れる姿とか。。

じっさいに大きな絵をみたときは、それほどカワイイ顔はしてなかったんですけどね。にひひ

●おだやかな和の雰囲気と女性の恋

日常といってもいいストーリーだけど、

どこか…甘くせつなく、ほろ苦い。

そして、小川糸さん特有の“おいしそうな食事風景”がたまらない作品です。

喋々喃々/小川 糸
¥1,575
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小川糸さん「食堂かたつむり」も美味しそうな食事シーン満載で、幸せな気分になりましたっけ。

ちょうちょうなんなん。この作品も食事シーンが多い。

そして、表紙のデザインも、ストーリーも、和の空気であふれています。

イタリアンとか、アジア料理とか、そういったごはんも大好きな小鈴ですが

和はやっぱりいいねー。なんだか落ち着くんです。日本人でヨカッタ。。


★恋愛小説をたくさん読んできましたけれどここまで和風だと、

恋する気持ちとか、その感情まで違う顔をみせているように感じます。


ただね、不倫なんですよねー。

…ここで純粋なる恋愛だと、幸せすぎてしまってストーリーが締まらないかなと思ったりもしますけど。

もちろん、主人公・(未婚)&恋人・春一郎(既婚)さんは

惹かれあっているけれど、キョリを図りつつのおつきあい。

ここには「いいのかな?」という感情が動いているのがわかります。

会いたい。会いたいけど、セーブしないとダメだよね。この繰り返し。


不倫、というとドキドキ感ドキドキ もあるけれど、総じておだやかなストーリーです。

この経験を活かして、強い女性になっていく栞。


人によって読み方は違うと思うけど、

栞は素直だけれど芯が強い女性だと思いました。なんでもステップにして、先へと進める強さをもっている。

そのとがった部分を、着物や和というやわらかい空気が包んでいる。


こんな女性になりたいものです。


★おいしそうな食事!

春一郎さんと共にする食事は、どれもホントに美味しそう。

出先でたべたり、栞の着物店である ひめまつ屋 で食べたり。


食事を共にするって、やっぱり基本ですよね。人としても、恋人との時間を過ごすにしても。

同じものを食べるって、どういうわけか気持ちが通じるきっかけになる。

どうしてでしょうねー。

栞と春一郎さんも、食事するたびにキョリが近くなっています。

あぁ、不倫だったよね。この二人。近くなりすぎては…と思ったところで。。



この本も、読み返したい本として本棚に収まりました。

●阿修羅像のお顔を拝見してきました


ウワサの阿修羅展へ。

言った人の感想をきくと「すごい」の一言ばかりなので、どうなのかと思いつつ上野駅につきました。


え?と思うほどの混雑。改札でる前ですよ。チケットを買う人の列でした。

他の博物館と共通の券売場だったからですけどね。ここですでに混雑覚悟。


★ウワサの混雑具合

10:30上野駅出発→10:35ごろ平成館の行列に到着→友人としゃべり倒す→入館12:00前!

実に90分待ちでした。小雨がふってきて、早く入りたいなーと。


★展示を見る

たしかにすごいです。人の多さには参ります。展示物なんかより、人の数に圧倒されます。

…ではなくて。せっかくなので音声ガイトをかりて、聞きつつ廻りました。(音声は黒木瞳さん)


国宝八部衆国宝十大弟子像をこんなに間近で!背中側も見えました。

赤い色と模様がみえたり。

表情のちがいを観察したり。充実のひとときです。


そして、本命の阿修羅像!360度から見ることができるとあって、大人気!

阿修羅像のまわりをぐるっと取り囲むように人の輪ができています。

阿修羅像の3つの顔をみようと、この輪はゆっくり時計回りにうごいているんです。

人垣は4-5重。

一瞬ひるんだものの、今度はいつ見られるのか?と思うと見たい。

輪に入りました。


正面の表情はおだやかなかんじですが、両サイドはまた違う顔つきです。

みたことがない顔つき。

なやみ、くるしみ。そんな思いを表現しているのでしょうか。

見ればみるほど、人間の表情のように見えてしまいます。

だから、感情移入しやすいのかな?


他の展示もじっくりと見て小1時間かかりましたとさ。


★感想

あと2日で、上野でのお披露目は終了です。(2009.6.7まで)

見に行ってください!混んでも見に行く価値はあります。


人混みが激しく苦手なら、阿修羅像が奈良にお帰りになってから足を運ぶのが賢明かもしれないけど。

360度見ることができるのは、今ですねー。


阿修羅像がみたくて行ったのですが。

連日こんなに多くの人に囲まれた阿修羅像。何をおもっているのでしょうか。。

自分も見に行った一人なのですが、そんなことを思ってしまいました。


でも、歴史の一端をみせていただいたなと。

自分が存在する以前に、こんな時代があったんだ。ということを目の当たりにした

充実のひとときでした。


●書店員と営業さんの日常?!


書店という場所で巻きおこる、ちょっと変わった事件簿。こんなミステリーのある職場に勤めたいな~。

平台がおまちかね (創元クライム・クラブ)/大崎 梢
¥1,575
Amazon.co.jp  あれれ…画像がないみたい。けっこうよい表紙なのにねー。

小鈴は、プロフィールにあるとおり本屋さんです。読むのも、本がある環境にいるのも好き。

自分の見立てで仕入れた本が売れれば、心からうれしい!

だからかな、大崎さんの描く書店はあたたかで気に入っています。

書店員の仕事を知っていなければ、こんなに緻密には書けないと思います。ホントに。

いやはや、おもしろかった。一気読み。


このストーリーは、営業さんと書店員のあいだにおこるちょっとしたミステリー5篇です。


出版社営業の井辻くんが主人公。ちょっとドジで愛らしいキャラクターです。

でも、抜群の推理を発揮したりして。よくわからない人なんだけど、憎めないんだなー。


書店員と営業さんの関係(?)は、店の商品構成にわりと影響する、と思われます。

営業さんは新刊案内や既刊の売り込みに書店を廻ります。

エリア担当がきまっていたりして、大忙しのようです。

書店って、それこそ山ほどあるから廻りきれるわけがない。

それでも足繁く通ってくださると、そりゃ嬉しいわけです。書店員としては。。


それでですね。

営業のテクニックをもっていたり (のせられちゃう)

井辻くんみたいに憎めないキャラ (親しみがわいたり) だったりすると

ついつい書店員も話を聞いたり、多めに注文したりしてしまいます。。

やっぱりさ、ほら、人間だもの。人情なんてものもあるわけで。


そのへんがキーになっているストーリーたちかなと。


特に気になったのは、ラストの話で…『ときめきのポップスター

読んでない方にネタバレしてしまうので、トリックは書きませんが。

各社営業さんたちに話をもちかけて、フェアをやることからはじまるストーリーです。

この案いただきっ!

やってみたいフェアです。アイディアをいただいて、アレンジしてやってみようかな。

同じようなミステリーが起こったら、もっとおもしろいなー。

日常はそんなにうまくいかないものですけど、ね。


書店が好きな方。これはホントにオススメの本です☆

●やる気がない、を救え!


あなたがやりたいことって、何ですか?やってみたい仕事、趣味でもいい。コレってものがありますか?

やりたいことがないヤツは社会起業家になれ/山本繁
¥1,260
Amazon.co.jp

なーんにもやる気がおきない。そもそも、みんなナゼ就職活動するんだ?

やりたいことがあるわけじゃない。みんな、とりあえず会社に入るらしい。

オレは何のために生きているんだろう。

大学5年生の夏、逃げるように小笠原で住み込みアルバイト。首をしめようとさえした苦しく思い悩む日々。


これが大学生時代の著者、山本氏のアタマん中。そう思ってぐるぐると悩んでいた山本氏が、ひらめいたこととは。

「やりたいことがないヤツをサポートすればいいんだ」


これがすべての始まりだったのです。徐々に形をかえながら、次々と活動を展開していきます。


読んでみると分かるけれど、どれもニッチな活動だと思うのです。

やりたいことがない、というわりにはアイディアマンだったんだろうなぁ。

そして、

人が好きで好きで、世話好きでもないと社会起業家は務まらないんじゃないかとおもいました。。


●山本氏の活動

「コトバノアトリエ」…文章教室

「神保町小説アカデミー」…作家などを講師に迎えて、文章指導。作家デビューを果たした人も。

「オールニートニッポン」…ニート支援ラジオ番組。

「トキワ荘プロジェクト」…マンガ家志望者をアパートに集め、家賃を安くして集中する環境をつくる。

「日本中退予防研究所」…学校中退を防ぐことによって、社会的弱者を増やさない。



今でこそ、社会に認められる山本氏だけれど。最初はボランティア同然の活動からはじめているんですね。

活動を続けていくと、ニート問題にぶちあたっていきます。

深く堀り下げてみると…学校を中退する学生が社会的弱者になっている現状にぶち当たったといいます。

そこで「日本中退予防研究所」プロジェクトを起ち上げ。文部科学省での記者会見に呼ばれるまでになるのです。

赤字だらけの経営で、アルバイトをしながらの生活を余儀なくされても、自分探しのお手伝いやさんに徹する。

いやーただ者じゃないです。



山本氏が最後にまとめとしてこんなことを書いています。

「やりたいことはなくていい」

未だこない未来を考えるより、自分史をふりかろう。

「好きなこと」「誉められたこと」「感謝されたこと」「うれしかったこと」を挙げてみる。

そこにヒントが隠れているから。


小鈴がよんでみて思ったこと。

「続けることのほうが大変」& 「人のつながりの大切さ」

思いつくことは誰にでもできると思うのです。

それを実現させる強い気持ちと、周りを巻き込んで大きくしていくカリスマ性があると

事業家として成功するのかな、と。ココが山本氏のスゴさなのではないだろうか。と思った次第です。


ゆえに、だれにでもできることじゃない。でも強い気持ちを持ちつづけられるなら…。。